映画「夢は牛のお医者さん」を2014年7月31日に「ビーチホールまがたま」でみました



大まかな内容としては

 ①1987年に児童数が減少傾向にあった小学校に3頭の子牛が入学
 ②クラスメートが子牛たちを育て、そして別れ・・・
 ③その時、少女Tさんが「牛のお医者さん」になる夢をいだく
 ④年月が流れ、少女だったTさんが成長、そして獣医師となる
 ⑤獣医師として、また母として(結婚後、Mさん)の奮闘

・・・こんなくらいですかな。これ以上は、実際、見てください!!としか言えない。


(追記)予告編がYouTubeにあったので・・・映画「夢は牛のお医者さん」(予告)↓

当時の予告です。入場料などや上映時期は各地の上映会場で確認して下さい。



また、当初は新潟ローカルニュースでの扱いの牛の入学が全国ネット「ズームイン朝」などの番組を経て約26年間追ってきた形です。


全国ロードショーとは行かないが、「テレビ新潟」のサイトにありますので上映情報や地域の広報を見ていただければ幸いです。(ミニシアターや地域の公民館等での上映が多い)


糸魚川市の支所に異動後に始めてみた映画です。支所のA先輩(イニシャルではありません)と見に行きました。(糸魚川市では、7月30日が能生、7月31日が当会場、8月1日が青海・夜7時からかな?約1時間半の上映)農業関係の職場だったので・・・

ちょうど定年退職していたB元事務局長・C前事務局長(イニシャルではありません。肩書きも仮称です)も見に来ていました。また糸魚川市の米田市長や市の家畜農家・・・そして、上映後の会場に主演のMさんが登場、会場はおおいにわきました。(さながら主演女優・・・でした)



この映画を見たいと思った方、もしくは自分の地域でも上映したいと考える行政などはサイトに受付方法が紹介されているので、詳しくはサイトを見てください。




映画の中で、家畜は経済動物であり、治療しても完治できないもしくは完治が難しい場合は、農家さんに「辛い宣告」をしなくてはいけない・・・それが辛いとも話していました。
(人間にたとえると、医者で言う「脳死宣告」かな?)

少女の頃、リアルと言うか体当たりのように牛に触れ合った小学校時代・・・一番、いのちについて認識しているに違いないと思います。




ただ、この映画が徐々に広まるのはいいが、目的が違うところへ変化している感じもします。それが、7月に長崎県佐世保市で起こった「高校1年の少女殺人事件」です。これは同級生の少女が被害者を誘い出し殺害した事件です。少女は「人を殺してみたかった」「遺体をバラバラにしてみたかった」(実際、それに近い)と警察に話していたとか、小学生の頃に給食に洗剤を入れたとか、中学生の時に猫を解剖したとかいろいろです。しかもこの佐世保市では10年前に小学校6年生の少女が、同級生の少女をカッターナイフで首を切り殺害した事件がありました。

お約束の「いのちの大切さ」を言葉で話す・・・効果があるわけがない。リアルに動物などの生き物に触れ合ったことが無いのだろう。知識しかわからず、その延長上でそうなったのだろう。頭でっかち人間は、1970年代の「連合赤軍リンチ事件」、1980年代からの「オウム真理教事件」と平気で殺人事件を起こす。
言葉だけでは伝わらない何かを感じた映画でした。



個人的には、多くの人に見てほしい。しかし、今の言葉だけの「いのちの教育」には持ち込まないでほしい。この映画で「いのちの教育」終了!!って形になるのが目に見えているし、映画もそんな意図で製作されたのではない。

まず見て、それぞれで考えてほしい。それだけで十分。子供たちには、夢をもつことやがんばること・・・それでもいい。

・・・と個人的に思いました。



最後に、獣医師として母としてこれからもMさんには頑張ってほしいと思いました。それでは・・・・



(追記)
 女性獣医師は、数は少ないですが地域によっては珍しくないようです。昔見た漫画「牛のおっぱい」(菅原雅雪先生原作・作画)でも女性獣医師が登場していたり・・・そう言えば、映画でもあった牛の直腸に手を入れるシーンも漫画で描かれていたな。漫画「牛のおっぱい」もどうぞご覧ください。(女性獣医師が登場している以外は、この映画と別物です)


        Written by 相沢 祐一(管理人)